2019年09月27日

小児のストレス症状・チック・吃音・歯ぎしり・心身症

赤ちゃんだったお子さんも、成長に伴いアクティビティに変化が現れてきます。
 
習い事が始まったり、お受験に備えての塾や教室に通いだしたり。早期教育として、2、3歳位の子が、掛け算や漢字・アルファベットを練習したりするのもよく見かけます。

楽器や絵画などの情操教育も、なるべく幼いうちからスタートさせる方が「能力を伸ばしやすい」とされています。
 
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親のやらせ方(その子にあった導き方)が上手だと、

習い事をゲームのように楽しんだり、子供なりの向上心や負けん気で意気揚々とはりきるお子さんに成長していくのが見られます。
 
褒めたり、おだてたり、いい按配で悔しがらせたり・・・。「このお母さん、一体何者だろう?」と思う位、人心の術に長けたお母さんにもお会いします。

見ていて応援したくなるような、一心無欲なエネルギー。「楽しんでる時の子供の集中力に勝るものはないのだな」と、改めて実感します。
 

一方で「無理矢理やらされてる感」、「うんざりして疲れちゃってる感」たっぷりのお子さんもみられます。
 
大人の期待やモチベーションが、肝心の子供の心を置き去りにしてしまっているように見えるケースも少なくないのです。

優秀な友だちと比べられたり、ハードルがその子にとっては高いものだったり、自分には向いていないカテゴリーだったり・・・。それでも子供は、親の選択を信じて精いっぱい頑張ろうとします。
 
 
習い事で習得する一つ二つの事よりも、この時期に植え付けられた、子供の劣等感や無力感は一体どこに向かうのだろうか?と、ふと考えてしまう時があります。
 
興味・好奇心といった「心」を育む前に、「頭脳」「体力」の為の早期教育をスタートさせてしまうと、その子の将来にわたって、自主性の成長を妨げてしまう可能性があることをご存知でしょうか?
 
物事の価値観や正誤の判断が、「親が笑顔か?笑顔じゃないか?」になってしまうのです。

幼少期に刷り込まれたこの価値観は、成長しても尾を引き、「周囲の人の顔色をうかがう」「自分のアイデンティティを持てない」などの自主性の脆弱な大人になりやすいとする研究もあります。
 
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日々、様々な小児・学童と対面しますが、小さい子ほどお父さん・お母さんの喜ぶ顔が見たくて習い事や塾などを頑張っているように感じます。
 
将来出世しようとお受験を考えている子などおりません。大人になった時に役立つよう水泳やピアノを頑張っている子もおりません。

どの子も、親の笑顔が見たくて(褒めてほしくて)頑張っているように見えるのです。
  


たまたま親の期待に応えるような結果が出せなかった時、焦りや悲しみといった感情が生じてしまう子もいるでしょう。
 
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頑張って良い結果が出せたとしても、さらに「もっと、もっと」とハードルを上げてしまうご家庭もあり、それについていけなくなった時に、心因的なストレス症状を発症してしまう子もみられます。

また、腫れ物に触るような親の過干渉も、吃音(どもり)・チック・ヒステリー・尿漏れ・夜尿症・歯ぎしり(噛みしめ)・視力の低下などの小児のストレス疾患や心身症の原因になりやすいことがわかってきています。
 
親の顔色など覗わずに、「(自分の為に)これをやりたい」というのは、早くても小学2年から3年生位ではないだろうかと思います。子供の自主性もまた、その時期までにゆっくりと成長するように思うのです。
 
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小児はりをした子供たちも、いつかは大人になります。

その頃にはもちろん、当院の小児はりの事など覚えていないでしょう。
 
それでもいつか、その子が親になった時、「子供の心と体は一体なのだ」という東洋的な考え方を思い出してくれたら、とてもうれしく思います。
 
子供の心の中には、その子なりの大きさのコップがあって、溜まった疲労やストレスがそのコップから溢れてしまう時、様々な心身の症状となって現れやすいということ。

そして成長とは「その子のコップ」が少しずつ大きくなっていく事なのだと。

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ブログ文章 橋本昌周

江戸川区・京成小岩 / 千葉県 山武・東金市(出張専門)
鍼灸・積聚(しゃくじゅ)治療
小児はり 不妊症の鍼灸治療

はなのやま鍼灸院 「子育てに寄り添う小児はり」
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2019年09月22日

認知症介護〜不眠症のブルース〜

「在宅介護で精神的に追い詰められて眠れない」というのが初見時の主訴でした。

91歳で亡くなられた母親の葬儀を終えられ、「ふぅ〜」と来院された69歳女性。もう10年以上のお付き合いになります。

初回の施術からしばらくして、近くの老健施設で母親を預かってもらえるようにはなりました。彼女の疲労困憊は一件落着?とんでもない。
 
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この国には、まるで遊牧民のように、3か月ごとに別の老健施設にいったん移動し続けなければならないシステムがあります。

彼女もその度に悩まれ疲れておりました。早く次の移動先を決め、うまく移動できないと高額の老人ホームへ預けるしか術がなかったのです。
 

介護離職。家族の介護のために「長年の仕事」を辞めざる得ない人もいます。
 
彼女もそうでした。年金と今までの貯金しか頼れるものが無い彼女。
 
早くに離婚をされていて、40歳になる一人娘は病気があって働けない状態です。

とても物静かで落ち着いた女性ですが、いざ介護の話題になると豹変したかのように母親への罵詈雑言を吐き出されていました。
 
「私の方が先にまいっちゃうよ~」
「泥棒扱いされて冗談じゃない!」
「早く死んでくれればいいのにさ」 

91歳の母親の死は、20年に及んだ認知症介護の終わりを意味しています。もう踵に灸などすえなくてもグッスリ眠れるようになるかも知れません。

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本来「福祉国家」とは家族に家庭や人生を壊してしまうような負担や努力を求めないものだと思います。

 「家族ができるだけ限界までやって下さい。限界を超えて破綻してしまうようでしたら国が支援しますから。」という福祉制度があるでしょうか? 
 
もし彼女の「20年に及ぶ介護の日々」に、人生や仕事を犠牲にせずとも良い福祉制度があったら・・・。彼女の人生の選択肢はもっと増え、彩(いろどり)豊かなパレットのようになっていたのかも知れません。
 
我慢&我慢。「しょうがない」「あきらめるしかない」の20年は長すぎます。69歳にしてようやく戻ってきた自分のための自由。

「自由とは怖れのないこと」、そんな歌詞があったことをふと思い出した次第です。

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ブログ文章 橋本昌周

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2019年09月21日

乳腺炎〜育児疲れと気滞〜

乳腺炎は激痛といわれます。

赤ちゃんが哺乳瓶のミルクを飲まない子だと、お母さんはやむを得ずその激痛に耐えながら授乳をすることに。もちろん痛み止め・抗炎症剤の類はNGでしょう。

子を持つ母は強しですが、授乳が苦痛ではあんまりです。

そのような乳腺炎のご相談を受けての訪問出張。 お薬を使いたくない状況では、ワラをも掴む気持ちで鍼灸に期待をしていただけたのかも知れません。

お宅に伺えば、上の子もまだ小さくて、 家事・育児全てを一人でこなす、まだ若い二児のママが待っておられました。

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東洋医学では、乳腺炎の原因を 「母体に生じた強い気の滞り」と考えます。

逃げ場のない(代わりのいない)精神的な疲労。

365日24時間オフのない(熟睡できない)肉体的な疲労。

産後に現れやすい、その方の体質・気質などの先天的な素因。

乳幼児を二人も育児していたら、気の滞りが起こらない方が不思議なくらいです。


乳房の炎症に対して鍼をするのではなく、母親の気の滞りや上逆(のぼせ・イライラ)を動かすことで 乳腺炎の改善や再発の予防を目指していきます。

今回は、母親の気の滞りや上逆が強いようでしたので補助的に胸骨や肩甲骨にあるツボも使いました。

授乳は休むことなく日に何度も繰り返されます。 「一日でも早く」「できたら今日で楽になっていただきたい」 施術中、ずっとそのような気持ちがありました。

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母乳とは本来、母親の血液を濾して作られる尊いものです。

また授乳時には、乳首への刺激により穏やかな気持ちになるホルモン、オキシトシンが分泌されます。 このホルモンは子宮収縮の働きもありますので、 産後の子宮のケアにはとても大切なものです。

母親が苦痛やストレスに耐えながらの授乳は 「おっぱいの味が苦いんじゃないかい?」と赤ちゃんに聞きたくなります。

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ブログ文章 橋本昌周

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